今月のメッセージ」カテゴリーアーカイブ

当団の呼びかけ人より、月変わりで皆様にメッセージをお届けいたします。

2021年7月:「川広 肇」

 

「コロナパンデミックの下での東京オリンピック開催」

 

ハアッー、この先世界はどうなるんでしょうねえ?
ため息しか出ません。

2019年12月に、中国の武漢で発生したと言われている新型コロナウィルス感染症が、その後燎原の火の如く世界中を駆け巡り、1年半を過ぎた今でも多くの国で惨禍が続いています。日本では、アメリカやヨーロッパ諸国に比べると感染者数、死者数は少ないとは言え、それでも2021年7月現在で感染者累計90万人、死者累計15000人と、「さざ波」などとは決して言えない状況です。
(例え死者数がもっと少なくても、一人ひとりの命の重みは測り難く、前内閣参与の高橋洋一氏の「さざ波発言」は許し難いものですが)
少しでも早く終息して欲しいと、誰もが願っている事でしょう。

しかし、そんな中、日本政府は半数以上の国民が反対するのを押し切って7月23日、東京オリンピックを強行開催しました。
それも、東京に緊急事態宣言が発出されている最中に。

尋常な感覚とは思えません。

それでなくてもインド由来の変異株・デルタ株の流入で第5波が押し寄せ、東京の感染者数はうなぎ上りで医療崩壊が起きかねない状況の中で、オリンピックが開催され世界から選手、関係者他10万人以上の人々が入国し、また日本からも選手、大会関係者、ボランティア、警備その他のスタッフが集合すれば、無観客開催になったとは言え大勢の人が集い感染拡大の危険が増すのは火を見るより明らかです。

国民には不要不急の外出を控え、家でおとなしくしていなさいと自粛を強いながら、一方で菅首相や小池都知事が金メダルバンザイと叫んでいる光景を見て、誰が政府や都を信頼するでしょう。心が折れるばかりです。
まあ、猪瀬元都知事とか、政商の竹中平蔵氏、その子分の高橋洋一氏とかのお歴々は別ですが・・・。

GoToトラベルの強行でアクセルとブレーキを同時に踏むのかと散々批判されたのに、性懲りもなく又しても同じ過ちを繰り返し、国民に、オリンピックをやっているんだからそんなに心配しなくて大丈夫だろうと言う誤ったメッセージを送る菅政権。

医療現場では、このまま突き進むと医療崩壊が起き、救える命が救えなくなると警鐘を乱打しているのに、菅総理がその悲痛な叫びをどれだけ深刻に受け止めているのか、甚だ疑問です。
口から出る言葉は、オリンピックと感染拡大は直接関係ない、テレビ観戦でむしろ人流は減っている、高齢者のワクチン接種が進んで重症化リスクはかなり減少しているといった楽観論ばかり。
国民と政府の間で危機感が共有されなければならないと叫ばれているのに、政府の側にその危機感が全く感じられません。

政府の最大の使命は国民の命と暮らしを守る事ですが、その命題に真剣に取り組んでいるのか。
日本でのオリンピック開催が、国民の命を天秤に掛けてもなおかつやるべき事なのか。

私にはそうは思えません。

オリンピックが本当に崇高で、平和の祭典と呼ぶに相応しいものならば話は別ですが、決してそんな気高いものではありません。
IOCが如何に金まみれで高圧的な組織であるか、バッハ会長がぼったくり男爵と呼ばれている事など今回初めて知った事も多々ありますが、それに加えて、特に今回のオリンピックは、ウソと利権にまみれた、或いは自己保身、自己顕示欲の道具に成り下がったものとなっています。
大体誰が招致と開催実現に尽力したかを見れば、一目瞭然です。
石原慎太郎氏、猪瀬直樹氏、安倍晋三氏、そして菅義偉氏、小池百合子氏・・・。
この人達の頭にあるのは、オリンピック憲章の崇高な理念などでは決して無く、経済効果と国威発揚、自分の政権や身分維持、レガシー作りだけです。

今回のオリンピックはそもそもウソで始まっています。
日本の7月8月の気候が温暖で一番スポーツするに適していると言ってみたり、原発事故はアンダーコントロールと言ってみたり。
JOCの竹田前会長の招致を巡る汚職疑惑もありました。
その他、エンブレム盗用疑惑問題、国立競技場建て替え問題、組織委員会森前会長の女性蔑視発言問題、小山田圭吾氏の過去の障害者いじめ問題、小林賢太郎氏のホロコースト揶揄問題、JOC経理担当部長の自殺問題、最大手広告代理店電通の中抜き問題、大会予算7000億円のコンパクト予算が3兆円規模に膨れ上がった問題、その他経費に関する深い闇等々これも上げれば切りがありません。

幸い無観客開催となった為、熱中症で観客やボランティアの人々がバタバタ倒れ救急搬送されるといったおぞましい光景は見なくて済みそうですが、もしオリンピック発の変異株でも生まれ、世界に広がる様なことにでもなれば、もう東京オリンピックは世界暗黒史に名を残す悪しきオリンピックとなり、日本のステータスは地に落ちるでしょう。

私は、2012年の招致段階の時から日本でのオリンピック開催には反対でした。
何故なら、オリンピック開催に懸ける金と労力があるんだったら、それらをそっくり震災復興に懸けるべきだと思ったからです。
そんな声を聞いてか聞かないでか、招致委員会は復興五輪と銘打って招致成功に漕ぎ着けました。
しかし、これもウソでした。
復興五輪の片鱗はどこを探しても見つかりません。
事程左様にいかがわしいオリンピックは、即刻中止するべきです。
あの元ラグビー日本代表の平尾剛氏も、中止を声高に叫んでいますよ。

大切な家族や友人をコロナで失った人、身内の死に目にも会えなかった人(私も、今年1月に母親が他界しましたが、葬式に帰る事が出来ませんでした)、コロナで仕事を失い露頭に迷っている人、医療の現場でヘトヘトになっている医療従事者、入院したくても出来ずに自宅待機を強いられている人、緊急事態宣言で休業や廃業に追い込まれている人等々挙げたら切りがありませんが、今こうした人々が無数にいて、これらの人々の気持ちになれば、今オリンピックをやっている場合でしょうか。

オリンピックに懸ける金と情熱があったら、コロナ対策に集中しろと言いたいです。

真の登山家は、たとえ頂上が目の前に見えていたとしても、危険だと思えば無理をせず下山すると言います。
日本政府も、一刻も早くオリンピックを中止して、世界中の人々に、日本はコロナ収束の為に政府と国民が一丸となって異次元の戦いを始めるんだと宣言すべきです。

私は元々スポーツを見るのが大好きで、勝者であっても敗者であっても、その試合後の謙虚でさわやかなコメントを聞く度に涙が出る程感動するのですが、今回は、頑張っているアスリートに罪はありませんが、折角メダルを取っても心から喜ぶ気にはなれません。
それが、普通の国民の気持ちでしょう。
そんな環境下で、懸命に頑張っているアスリート達が本当に気の毒です。

繰り返しますが、日本政府はオリンピックを今すぐ中止して、コロナ収束に向けて医療資源と金を全力で投じるべきです。

オリンピック開催前から開催後の一連の動きの中で、一番気になっている事があります。オリンピック開催前、多くの国民が開催反対を意思表示していた時、IOCのコーツ氏やその他政府要人が、「国民は、今はオリンピック開催に反対していても、始まってしまえば、そして金メダルを幾つか取れば世論はガラッと変わって国民の多くが応援する様になる」と言っていました。
これ程国民を馬鹿にした話はありませんが、しかし残念ながらその予想は、オリンピックが開催されてしまった現在当たらずとも遠からずの状態です。
何が残念かと言って、これ程残念な事はありません。

日本の皆さん、政府は国民をナメ切っていますよ。

もっとも、今でも国際競技場周辺で「オリンピック反対」のデモをやっている人々は一定数いますし、マスコミの怒涛のオリンピック報道に反対の声が埋もれているだけなのかも知れませんが。
実際のところは分かりませんが、半数以上いたオリンピック反対の国民が、オリンピックが始まってしまった今、半数を切っている様でしたら本当に由々しき問題です。

政府はこれまで、モリカケ問題、桜を見る会問題、公文書書き換え問題、日本学術会議問題などで世論がどんなに政権批判で盛り上がっても、やがて時間が経てば静かになるとタカを括っています。
これでオリンピックもそうだとなれば、政府は益々国民の声に耳を貸さなくなります。

今の状況を戦争前夜に似ている、インパール作戦の再来だと例える人がいますが、全くその通りだと思います。
反対の声がやがてかき消され、大政翼賛会が出来て多くの国民が政府の言うなりになる。そしてその政府は、作戦が如何に間違っていても頑として認めず、国民を誤った方向に導いて行き、やがて世界の敗者となる。

そうならない為に、皆さん、声を上げようではありませんか。

 

ここからは余談ですが、タレント作家の室井佑月氏や作家の平野啓一郎氏、お笑いタレントのラ・サール石井氏など至極まともな意見を述べる人達がともすれば「左翼」とか言われて異端視されるのが、どうにも納得行きません。
そもそも、「左翼」とか「右翼」とかの呼び名がどうも実態に即していない様に思います。
「左翼」というのは、連合赤軍などの「極左」と一括にされて、「サヨ」とか「パヨク」「左巻き」とかの隠語と共に蔑称として使われる事が多いです。
一層のこと、「民主派と非民主派」「倫理観のある人と無い人」、「モラリストとインモラリスト」、「人間性のある人と無い人」、「政権を監視する人と提灯持ちをする人」などの呼び方に変えたらどうでしょうか?

 

 

 

2021年4月:「中村雄一」

 

 

初めまして。

私は日本で先生をしながらカンボジアを始め、アジア・アフリカの各国で授業を行なって

います。

約10年前初めて訪れたカンボジアで川広さんと出逢いました。

AKIRAのことは英語の授業で何度も登場していたので知ってはいましたが、現地で実際に目

にする地雷の恐ろしさ、それを取り除こうとする勇気ある人々の姿に胸を打たれました。

それから10年。

私は現在カンボジア、ネパール、ルワンダ、ウガンダ、コンゴ民主共和国といった国々で

授業を行いながら教育支援活動を行なっています。

カンボジアにも2019までは年に7、8回行っていました。

そんな中でAKIRAとも出逢い、日本に呼ぶこともできました。

このような縁で私も応援団に参加します。

カンボジアの地雷は世界でも有名で、私はルワンダの首都キガリにあるジェノサイドメモ

リアル(虐殺記念館)の一角に「世界のジェノサイド」という展示があり、その中にカン

ボジアを見つけた時は何とも言えない感情がこみ上げてきました。

カンボジアやボスニアなど、まだまだ地雷で苦しむ国がたくさんあります。

そういった国々を繋ぎ、世界の声を集め地雷を1つでも多く取り除き、そして「2度と地雷

を使わせない」ことが私たちの使命だと考えています。

是非、1人でも多くの人が私たちの考えに賛同し、共に世界の平和、1つも地雷のない

世界の実現へと歩んでいけたらと思います。

これからよろしくお願いします!

 

NPO法人なかよし学園プロジェクト代表

中村雄一

http://www.nakayoshigakuen.net/npo/index.html

 

 

 

2021年1月:「田辺美穂子」

 

 

全く、世界は大変なことになってしまいましたね。

コロナウィルスが出始めた頃は、まさかここまでの大ごとになるとは思ってもい

せんでした。

私が住む広島県も最近になってどんどん感染者が増え始め、どこで感染してもお

かしくない状況になっています。

県外への移動もままならない生活で、カンボジアなんてとても遠い場所になって

しまいました。

そのカンボジアも今は観光客を失い、本当に大変なようですね。

今、人は自分だけではなく自分の大切な存在を守る為にもまず自分を守らなけれ

ばならない状況で、たくさんのことを我慢し、諦めているのだけど。

私も犬の保護活動に携わり始めもうすぐ2年になりますが、今までの、犬を

「守る」よりも、さらに多くの意味での「守る」を課せられ、生活が大きく変わ

りました。

でも守るものが多ければ多いほど、その存在が大切であればあるほど、人は強く

なれるものですね。

老齢や病気のため自分でご飯を食べることができない犬の食事の介助をしなが

ら、身勝手な人間の犠牲になった命にこれ以上辛い思いはさせられないと改めて

思いを強くする日々です。小さな頭を撫で撫でしながら。

アキラさんも、可愛い奥さんとの間の新しい生命に恵まれ、更に幸せな日々を…

となっていたところなのに、こんな世の中に突入してしまい、どんなに大変な思

いをされていることか。

アキラさん自身の家族だけでなく、CSHDというもう一つの大切な家族、

その活動、アキラさんの存在そのものである地雷博物館の存続。

アキラさんという存在とCSHDの活動は誰がなんと言おうともカンボジアの宝で

あると私は信じています。

どうかこのとても大切なものが守られますように。

いつかまた、あの生命力とエネルギーに溢れ、キラキラと眩しいカンボジアに

行きたいなぁ。

仏の笑顔のアキラさんの、逞しく元気な姿を次に見れる日はいつ頃なのかなぁ、

なんて夢を見つつ、

みなさん、もう少し、踏ん張りましょうね!

 

2020年9月:「古白川 真」

こんにちは。ご無沙汰しております。
FORKS FOR FOLKSAndkow & Co.(Shippos Co., Ltd.)代表の古白川(コシラカワ)と申します。

現在世界中で猛威を振るう新型コロナウィルスことcovid-19ですが、カンボジアも例外ではなく、死者や感染者こそ少ないものの経済的なダメージが甚大な影響を及ぼしています。

特に観光業のダメージは計り知れません。
街中にFOR RENT(空き物件)の看板が溢れかえり、その数は日に日に増えています。

国民人口そのものも少なく、中間所得層も近隣諸国に比べて少ないため内需に乏しいカンボジア。

入国が制限されてからというもの、世界中からの観光客が途絶え、旅行会社やホテルなどの宿泊施設、飲食店やお土産店、マッサージ店など、外貨獲得の要である観光業の多くが壊滅状態となり、倒産に追い込まれています。

観光客の消えた街一番の繁華街パブストリート

これに関しては地雷博物館も例外ではありません。

先日久しぶりにアキラ氏と連絡を取り、今現在何が必要か?という話をしました。

私が行なっているプロジェクトFORKS FOR FOLKSから、来年はアキラ氏の所属する地雷撤去団体CSHDが仕事の際に使用するユニフォーム代の寄付を検討しており、その旨をアキラ氏に相談したところ、現在は観光客がいないため地雷博物館が運営の危機に立たされている、CSHDよりも地雷博物館に寄付をして欲しい、とのことでした。

私のプロジェクトからも各関係者と相談の上、時期を見て地雷博物館への寄付をさせて頂こうと考えています。

もしこちらをご覧のみなさまも、アキラ氏および地雷博物館、それに関わる方達にご協力頂ければ幸いです。

どうぞよろしくお願い申し上げます。

2020年6月:「桑原さおり」

 

 

年明けから、Covid-19というウィルスが世界を包み込んでいます。
4月からは、どの国もロックダウンが進み、出入国に規制がかかり始めました。
今まだ多くの外国人が他の国に移動できず、また入ってこれない状況です。

カンボジアの学校はすぐに休校になり、みんなマスクをしての外出、アルコール消毒検温チェック、集まることを避け慎重に生活をしていました。

カンボジア在住日本人も、先が見えない中、日本で過ごすかカンボジアで過ごすかをそれぞれが決め、今この状況を過ごしています。

ここシェムリアップは観光がメインの町。
多くのカンボジア人や日本人を含む外国人が、観光業にたずさわっています。
4月から、ホテルが次々と閉まり、町にいるトゥクトゥクさんたちの姿が消え、
マッサージ、スパ、お土産屋さんもクローズ。
多くの人々が失業にいたりました。
仕事を失い、家賃が払えない、銀行にお金を返せなく困る人。
またシェムリアップでは生活ができなくなり、田舎に帰る人も多くいます。

幸いなことに、カンボジア国内での感染者は非常に少ないこともあり、今はカンボジア人が利用するお店は再開し、一時期真っ暗で人通りがなかった町にも活気が戻りつつあります。

多くの観光客でにぎわうアンコールワット遺跡群にも、いまや外国人の姿はありません。
その代わり、サイクリングしたり、家族や友だちと一緒に楽しむカンボジア人たちを多く見ます。
通常外国人で埋め尽くされる場所ですが、今はカンボジア人たちが、のんびりと楽しんでいて、これも今だけの貴重な時間に感じます。

今、まだ感染者が少ないカンボジア国内ですが、学校の休校も未だ続き、人が多く集まる場所では引き続きコロナ対策を実施していています。

日本も梅雨に入りましたが、カンボジアも雨季に入りました。
これから、コロナ対策とスコールとの共存の日々です。
今までのように、多くの方にカンボジアに来てもらい、遺跡や湖、人々の暮らし、温かく明るく純朴なカンボジア人の魅力を感じてもらえますように。

コロナの終息とともに、みなさんがこちらに来てもらえますように願う日々です。

 

 

2020年3月:「鬼一二三」

 

 

アキラ君、前回は訪日予定がキャンセルになり、涙を呑んだことでしょうが、今回は無事に訪日で

き、各地で活動紹介ができて、本当に良かったです。

現状を少しでも多くの方に知って頂くために、今回はテレビ出場の依頼も受けたとのこと、さぞ

反響が大きかったのではないでしょうか。

テレビに出ると、あちらこちらから問い合わせがあり、忙しくなることと思いますが、一人でも

多くの支援者が増え、地雷処理という大切な活動の継続ができることを強く望みます。

 

鬼一二三 (おに ひふみ)
日本とカンボジアの交流の場 いろはにほへと.com

東京都認証 特定非営利活動法人 アンコールワット日本文化交流会 [NPO法人 KH(クメール)] http://npokhmer.org
カンボジア王国 シェムリアップ州  国際日本文化学園 [一二三日本語教室&123図書館&櫻空塾空手道場&アンコール柔道場]http://www.ijci.net/

Tel : +855(012)821977

E-mail  :  onihifumi@hotmail.com

2019年12月:「川広 肇」

 

今回のテーマはちょっと固いですが、太平洋戦争の風化が進む現在の日本の思想状況です。

今年の2月の事ですが、博物館を訪れて下さったお客様に博物館の入り口に掲げている「日の丸」の話しをしました。
その時私は、「日の丸は日本の軍国主義の象徴の旗なので余り好きではありませんが、日本人がアキラ氏を応援している事を世界中の人に知って貰うのに他に有効な手段がありませんので、日の丸を掲げています」と申しました。
すると大勢の中の一人の年配の女性のお客様から、「日の丸が嫌いとは聞き捨てならない、こういう場でそうした発言をするべきでは無い」とお叱りを受けました。
また別の女性のお客様は、「今どき、そんな事を言う人は日本にはもう居ない」と仰いました。
これらの発言に大変ショックを受けました。
若い人で無く、こうした年配の方までもがこんな事を言われるのかと。
日本の戦争の風化が進んでいる証拠です。

若い人は知らないかも知れませんが、先の大戦で召集令状を受け取った人々が兵隊として戦地に赴く時、家族や親戚、友人知人、近所の人たちが寄せ書きをしてくれた「日の丸(日章旗)」を身に纏い、軍歌と日の丸の小旗に見送られて己を鼓舞しながら出征しました。
そして、多くの人がそのまま帰らぬ人となりました。
また、嘘で塗り固められた大本営発表に騙されて、銃後を守る国民は、戦果が上がったと発表される度に「日の丸行進曲」を歌いながら、提灯行列や旗行列をしました。
国民に自己犠牲を強いて国家への忠誠を誓わせ、お国の為、天皇の為に戦争で死ぬ事は名誉なのだと言い聞かせる役割を果たしたのが軍人勅諭であり、教育勅語であり、靖国神社でした。
そして、戦争を遂行する為に、民心を鼓舞して一つに纏める役割を果たしたのが、他ならぬ「日の丸(日章旗)」だったのです。

私の父親は、幸いにも外地に出る前に終戦を迎えたので、死なずに済みました。
しかし、多くの親戚や知人が亡くなっているので、「日の丸(日章旗)」が大嫌いです。
私の父だけで無く、戦争体験者の多くは「日の丸」に対して良いイメージを持っていないと思います。
私は戦後生まれなので直接体験した訳ではありませんが、やはり、「日の丸」が戦争遂行に一役も二役も買ったのだと思うと、どうしても好きにはなれません。

日本も既に戦後74年を経過し、戦争世代がどんどん少なくなっていて、直接戦争の悲惨さを知っている人はほんの一握りになってしまいました。
ですから、我々の様な戦後世代がしっかり戦争体験を引き継いで、更に次の世代に繋いで行かなければなりません。
そうしないと、戦後の74年間は平和だった日本も、この先どうなるか分かりません。
しかし、現実はどうでしょう。
最初に言いました様に、年配の人の中にも戦争の風化が進んでいて、戦争が悪だと言う事がますます若い世代に伝わりにくくなっています。
それだけで無く、戦後の民主主義を否定する様な今の政権によって、戦前を彷彿とさせる歪んだ愛国主義、排他主義、国家主義が一部の国民の中に浸透し、戦争に対する反省が薄まりつつある気がして、戦慄を覚えます。

地雷博物館の館長であるアキラ氏は、自分が少年兵として地雷を埋め、多くの人を苦しめた反省から地雷博物館を造って、世界中の人に、そしてカンボジア人に地雷の怖さ、戦争の悲惨さを訴え続けています。
カンボジアの子供たちは、まだそれ程昔の事で無いにも関わらず、余り内戦の事実を知らないので、それを危惧して正しく内戦の事実を伝えなければならないと言う使命感で博物館を運営しています。
私がカンボジアでアキラ氏の手伝いをしているのは、勿論そうしたアキラ氏の平和の為の活動に感動し、アキラ氏を応援する為ではありますが、もう一つは、アキラ氏の悲惨な戦争体験を日本の方にも知って貰って、それによって日本も二度と戦争を起こしてはならないという認識を共有して貰いたい、そうした思いからです。

私が日本人に対して、とりわけ若者に対して言いたい事は一つだけです。
「日の丸」に対して、それを嫌いになってくれとは言いませんが、戦争に対しては絶対にノーと言って欲しいのです。
戦争を推し進める側の人間は、「これは飽く迄も自衛の為の戦争だ」と言い張るでしょう。
既に歴史の決着が付いている先の大戦すらも、「あれは侵略戦争では無くて、米英中蘭に追い詰められて止む無く起こした自衛戦争だった」と言う輩までいます。
そこには戦争が悪だと言う認識がありません。
戦争が起こって苦しめられるのは必ず一般庶民であり、戦争を遂行する側および加担する側の人間は苦しむどころか巨万の富を得るのです。
ですから、どの様な理由を付けられ様と、絶対に戦争を許してはなりません。

日本を離れてカンボジアに骨を埋める覚悟の私ですが、日本が大好きな故に、日本人が二度と悲惨な戦争の惨禍に巻き込まれる事が無い事を心の底から願っています。
それ故に、日本の若者にはしっかりと社会情勢に目を向けて貰って、少しでも戦争を始める兆候が出て来たなら、毅然とした態度でそれと闘って欲しいのです。
それが、日本の若者に対する私からのお願いです。

 

「アキラ地雷博物館・日本人応援団」
代表  川広 肇

2019年9月:「岩田亮子」

 

独りバッタンバンで孤児達の自立支援を始めて11年目になりました。

その11年目にして、今年初めてデング熱にやられました ‼ と言うと二度やられた川広さん

には笑われそうですが、いや参りました。

毎年2‐3人は孤児院の子ども達がデング熱には掛かるのですが、今年はこの10年に無い

ような猛威で殆どと言っていい子ども達が掛かってしまいました。

しかも期間が長く6月から始まり今月初めまで入れ替わり立ち替わりです。

同じ環境で生活しているので当然と言えばそれまでですが、いろいろ対策を講じてみたに

も拘らず、焼け石に水でした。

熱、吐き気、身体の痛み、湿疹、めまい、等など。症状に個人差がありますが、大体こん

な様子でした。

私は健康に自信があっただけにショックでしたが、やはり体力が落ちていた時期に狙われ

た感はあります。寝不足大敵 ‼

そしてとにかく蚊に刺され難くすること ‼

そんな無理無理と誰もが思いますが、「足の裏を除菌シートで拭く!」だけでも覿面に蚊が寄

って来ないそうです。

未だプノンペンでは発症していると聞いています。是非お試しあれ ‼

皆様、お元気で笑ってお過ごしください。

 

バッタンバン州

Hope  Of  Children

岩田亮子

 

 

2019年7月:「田辺美穂子」

 

人生というものは、まったく何がおこるかわかりません。

一昨年の夏にシェムリアップを再訪し、アキラさんのステキな笑顔と、かわちゃんこと川広さんの変わらず元気で頑張っておられる姿を拝見してからの昨年のアキラさんの逮捕、アキラさん無しの日本全国講演会(ポーイ君は本当に頑張りましたね。素晴らしかった!)、アキラさん無事釈放と、我らのカワヒロさんのご結婚!!

今振り返ってみても昨年はなんと濃ゆい1年だったのでしょう。
終の住処に選ばれた大好きなカンボジアの地で新しい人生を更にスタートされたカワヒロさん、その話題の尽きないエネルギッシュな人生に心から乾杯! です。
カワヒロさん、またお会いできる日を楽しみにしております。

私は、アキラさんの地雷博物館のボランティアガイドを終えた後はインドネシアはカリマンタン島での環境保全と、動物保護、中国の沙漠で緑化活動のお手伝いをしたりといろいろとボランティアをしておりましたが、今年からは日本の保護犬の施設でお仕事をさせていただいてます。
殺処分対象の犬を引き取り、人慣れ訓練をして里親さんに譲渡するという流れなのですが、その施設で受付のお仕事をさせていただけることになったわけで、日々充実した時間を過ごしております。
日本は動物愛護の面では全くの後進国で、「動物虐待国」として知られています。
テレビをつければ動物虐待のニュースの日々。
知られていないところで行われている残虐な動物実験、無くならない悪質なペットショップやブリーダー。
知れば知るほど、その深く暗い闇に絶望するばかりなのですが、その施設のスタッフの、犬に対する愛情の深さを日々見つめていると、なんとも言えない幸せな気持ちになれるのです。
心にも体にも深い傷を負った犬達と日々真剣に向き合い、1つでも多くの命を幸せに繋げるその作業を大切に紡いでいる姿はまるで菩薩様のよう(女性スタッフが多いもので。)。
そして保護犬を家族として迎えてくださったファミリーさんの優しさ!
保護犬を引き取るということは、想像以上の苦労があり、簡単な気持ちではなかなかできないものなのです。
でも、「怖がって外を歩かないものだから、半年くらいは抱っこして散歩に出ました」とか「2か月はゲージから出て来なかったです。ゆっくり、ゆっくり仲良くなっていきました。」なんて話を、現在では見違えるほど明るく楽しそうにそして幸せそうに尻尾を振るそのワンコの頭をニコニコと撫でる里親さんのお顔もまた菩薩様なのです。
「動物虐待国」として知られる日本、でも、そんな日本もまだまだ捨てたもんじゃない。
菩薩様だって、たくさん存在しているのです。
そんなこんなで最近はなかなか昔ほどアキラさんのステキ笑顔を拝みにシェムリアップに行けなくなりましたが、また是非折を見て遊びに行きたいと思っています。
その時はカワヒロさん、奥さんを紹介してくださいね。

 

2019年5月:「古白川 真」

こんにちは。
呼びかけ人の古白川(コシラカワ)と申します。

今日、日本は平成が終わりを告げ、新しい時代「令和」が訪れました。

カンボジアはクメール正月が終わり、年越しムードから通常の生活を取り戻しつつあります。

シェムリアップの水かけ祭りの様子です

この時期東南アジアは1年間を通してもっとも暑い時期となり、歩いているだけでやけどをしてしまいそうな程の灼熱の毎日が続いています。

そんな中でもCSHDの彼らは毎日の様に地雷撤去やそのための知識を得る座学に励んでいます。
私はそんな彼らに心の底から敬意を抱いています。

先日、救護班のNarathさんから、年齢と体力の面からCSHDを勇退されたとテレビ電話がありました。
私が初めて地雷原に行った時、何処の馬の骨かわからない様な私にも一番優しく接してくれた方で、色々な記憶が蘇り、感慨深いものがありました。
退職後はどうするんですか?と聞くと、今まで十分頑張って働いたし、僕はもう歳だからゆっくりしたいなとおっしゃっていました。

このまま、事故も起きず、誰も死なず、誰も怪我をせず、彼らが安心して生活できるような国になって欲しいと切に願います。

(右から)Narathさん、若いリーダーReaksa、私

気持ちや考えばかりが先走り、なかなか彼らの力にはなれていませんが、もっともっと彼らの存在をたくさんの人が知り、応援してくれる人が増え、地雷で亡くなったり怪我をしたりする人が一刻も早くいなくなりますように。