2022年1月10日の昼前、プレアヴィヒアの地でとても悲しく辛い事故が起こってしまいました。
2008年6月にアキラ氏が立ち上げた地雷撤去活動の為のローカルNGO・CSHD(Cambodian Self Help Dimining)の隊員の内3人が、地雷撤去活動中の爆発事故で尊い命を落とし、1人が負傷してしまいました。
CSHDには現在40名の隊員がいて、地雷撤去中心の活動を行うチームとは別に4人1組のEOD(Explosive Ordance Disposal)チームが5組あります。
EODチームは、村からの要請に応じて出動し、地雷撤去や不発弾の処理、また村の子どもたちへの地雷教育、啓蒙活動を主に行っています。
今回事故が起こったのはそのEODチームの中の1つで、プレアヴィヒア州の地雷原で撤去活動中に複雑に仕掛けられた地雷(対人地雷と対戦車地雷が二層に埋められワイヤーで繋がれている)を撤去中に、対戦車地雷が爆発してしまいました。
直接撤去をしていたスン・ボンと間近に居たモン・チョク、マ・シメットの3人が即死し、少し後方にいたポーイが顔面を負傷してしまいました。
CSHDにとってこの様な悲惨な事故は創設以来初めての事であり、全くもって言葉もありません。
亡くなったスン・ボンと負傷したポーイは、どちらもアキラ氏の作ったリリーフセンター(孤児院)の出身者ですし、モン・チョクとマ・シメットも崇高な志を持って日夜地雷撤去に取り組んでいた気高い心の若者達でした。
亡くなった3人に対して心より哀悼の意を捧げると共に、ポーイの一刻も早い回復を祈って止みません。
左からポーイ、モン・チョク、マ・シメット、スン・ボン 負傷したポーイ