2020年6月:「桑原さおり」

 

 

年明けから、Covid-19というウィルスが世界を包み込んでいます。
4月からは、どの国もロックダウンが進み、出入国に規制がかかり始めました。
今まだ多くの外国人が他の国に移動できず、また入ってこれない状況です。

カンボジアの学校はすぐに休校になり、みんなマスクをしての外出、アルコール消毒検温チェック、集まることを避け慎重に生活をしていました。

カンボジア在住日本人も、先が見えない中、日本で過ごすかカンボジアで過ごすかをそれぞれが決め、今この状況を過ごしています。

ここシェムリアップは観光がメインの町。
多くのカンボジア人や日本人を含む外国人が、観光業にたずさわっています。
4月から、ホテルが次々と閉まり、町にいるトゥクトゥクさんたちの姿が消え、
マッサージ、スパ、お土産屋さんもクローズ。
多くの人々が失業にいたりました。
仕事を失い、家賃が払えない、銀行にお金を返せなく困る人。
またシェムリアップでは生活ができなくなり、田舎に帰る人も多くいます。

幸いなことに、カンボジア国内での感染者は非常に少ないこともあり、今はカンボジア人が利用するお店は再開し、一時期真っ暗で人通りがなかった町にも活気が戻りつつあります。

多くの観光客でにぎわうアンコールワット遺跡群にも、いまや外国人の姿はありません。
その代わり、サイクリングしたり、家族や友だちと一緒に楽しむカンボジア人たちを多く見ます。
通常外国人で埋め尽くされる場所ですが、今はカンボジア人たちが、のんびりと楽しんでいて、これも今だけの貴重な時間に感じます。

今、まだ感染者が少ないカンボジア国内ですが、学校の休校も未だ続き、人が多く集まる場所では引き続きコロナ対策を実施していています。

日本も梅雨に入りましたが、カンボジアも雨季に入りました。
これから、コロナ対策とスコールとの共存の日々です。
今までのように、多くの方にカンボジアに来てもらい、遺跡や湖、人々の暮らし、温かく明るく純朴なカンボジア人の魅力を感じてもらえますように。

コロナの終息とともに、みなさんがこちらに来てもらえますように願う日々です。

 

 

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