2019年7月:「田辺美穂子」

 

人生というものは、まったく何がおこるかわかりません。

一昨年の夏にシェムリアップを再訪し、アキラさんのステキな笑顔と、かわちゃんこと川広さんの変わらず元気で頑張っておられる姿を拝見してからの昨年のアキラさんの逮捕、アキラさん無しの日本全国講演会(ポーイ君は本当に頑張りましたね。素晴らしかった!)、アキラさん無事釈放と、我らのカワヒロさんのご結婚!!

今振り返ってみても昨年はなんと濃ゆい1年だったのでしょう。
終の住処に選ばれた大好きなカンボジアの地で新しい人生を更にスタートされたカワヒロさん、その話題の尽きないエネルギッシュな人生に心から乾杯! です。
カワヒロさん、またお会いできる日を楽しみにしております。

私は、アキラさんの地雷博物館のボランティアガイドを終えた後はインドネシアはカリマンタン島での環境保全と、動物保護、中国の沙漠で緑化活動のお手伝いをしたりといろいろとボランティアをしておりましたが、今年からは日本の保護犬の施設でお仕事をさせていただいてます。
殺処分対象の犬を引き取り、人慣れ訓練をして里親さんに譲渡するという流れなのですが、その施設で受付のお仕事をさせていただけることになったわけで、日々充実した時間を過ごしております。
日本は動物愛護の面では全くの後進国で、「動物虐待国」として知られています。
テレビをつければ動物虐待のニュースの日々。
知られていないところで行われている残虐な動物実験、無くならない悪質なペットショップやブリーダー。
知れば知るほど、その深く暗い闇に絶望するばかりなのですが、その施設のスタッフの、犬に対する愛情の深さを日々見つめていると、なんとも言えない幸せな気持ちになれるのです。
心にも体にも深い傷を負った犬達と日々真剣に向き合い、1つでも多くの命を幸せに繋げるその作業を大切に紡いでいる姿はまるで菩薩様のよう(女性スタッフが多いもので。)。
そして保護犬を家族として迎えてくださったファミリーさんの優しさ!
保護犬を引き取るということは、想像以上の苦労があり、簡単な気持ちではなかなかできないものなのです。
でも、「怖がって外を歩かないものだから、半年くらいは抱っこして散歩に出ました」とか「2か月はゲージから出て来なかったです。ゆっくり、ゆっくり仲良くなっていきました。」なんて話を、現在では見違えるほど明るく楽しそうにそして幸せそうに尻尾を振るそのワンコの頭をニコニコと撫でる里親さんのお顔もまた菩薩様なのです。
「動物虐待国」として知られる日本、でも、そんな日本もまだまだ捨てたもんじゃない。
菩薩様だって、たくさん存在しているのです。
そんなこんなで最近はなかなか昔ほどアキラさんのステキ笑顔を拝みにシェムリアップに行けなくなりましたが、また是非折を見て遊びに行きたいと思っています。
その時はカワヒロさん、奥さんを紹介してくださいね。

 

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