ただいまラオスの旅真っ最中です。
日本でのストレスフルな生活が疲労のピークに近付くと、私は2週間くらいで旅に出て心身ともにリフレッシュするようにしているのですが、それはカンボジアであったり、タイであったり、「昭和の日本」をちょっと思い出せるような国に出かけて行くのが習慣になっています。
ラオスはそんな私には4度目の訪問。最初は14年前だったでしょうか。
その頃に比べると、車の数もバイクの数もゲストハウスの数も観光客の数も以前とは比べ物にならないほど増えていて、それはもちろん、ラオスに限らずカンボジアでもどこでも同じなのですけど。
我が国のことは高い棚に上げて、お気に入りの国がそこの自然や環境を犠牲にして急速に発展していく姿には言い表せない悲しみと寂しさを感じてしまうのですが、それでも、日本での生活とは違い、ヒールのある靴と上着を脱いで、歩きやすいサンダルを素足にひっかけて動きやすい服装で過ごせることの、なんとストレスフリーなことよ!
10年間、旅人をしてきた私にとって、歩きやすい靴と、動きやすい服装、たくさん入って軽くて便利な鞄。これが本来人間に必要なスタイルだときっぱりと信じているのですが、どうして日本の生活に戻ると、格好良いだけで豆や魚の目ばかりできちゃう靴を履いて足の形を変形させながら、真夏で汗をダラダラ流しつつ秋服を着なければならなかったり、重いばかりで持ちにくい革の鞄を持ってみたり。
人間て本当に不思議ですね!
14年前に初めてラオス一周の旅した時に、この、まさに「山と共存して生きている山の民」の人々の素朴な姿を見ていて当時の私は
「もしも地球がダメになる時が来たら、神様は『今まで環境を破壊するような生活をしてきたけど、地球を救えるかもしれないいろいろな知識を備えた先進国の人間』と、『地球を救う知識や技術は持たないけど自然界から何も奪うこと無く共存して生きている山の人達』とどちらを地球に残すのかな」というようなことをなんとなく毎日考えていたように思います。
あれから14年、ラオスの人達もみなスマホを持ち、ゲストハウスもますます建築ラッシュ!
となりのゲストハウスとくっつきすぎてて窓も開けられない状態なんてもう日常茶飯事というかなんというか。
道路もあの頃は砂埃舞い上がる砂道ばかりだったのが、いまではどこも綺麗な舗装道路が続いていて。
でも、どうかこの美しい川と山を愛する気持ちだけは忘れないで、この国の本当の宝を見失わないでください、と切に願いつつもう少し今回のラオスの旅は続くのでした。
ああ、カンボジアにも立ち寄りたい!! という強い誘惑に負けないように、1週間後には日本に帰国です。
アキラさん、元気かなぁ。
講演会、絶対行くので頑張って下さいね!!