2018年2月:「桑原さおり」

 

新年あけましておめでとうございます。

2018年に入って、初めての投稿になりますので、まずはご挨拶をさせていただきます。

 

今年は4年ごとに行われる、カンボジアの国政選挙の年になります。

内戦が終わり、多くの観光客が町にあふれるシェムリアップですが、選挙が近づくと多くの

カンボジア人が、選挙活動に加わり町中をバイクや車で走り街宣します。

笑顔あふれるカンボジア人ですが、それぞれの心に、国や生活を良くしたいという熱い思い

を抱えているんです。

 

今回は、密林少年という漫画をご紹介させていただきます。

この本の原作は、『アキラの地雷博物館とこどもたち』という、アキラさんの本です。

ポルポト政権のときに少年時代をここシェムリアップで少年兵として生きたアキラさんを

通して、当時のカンボジアのことを知ることができます。

ポルポト政権時代、国民の1/4とも1/3とも言われるたくさんのカンボジア人が

カンボジア人によって虐殺されました。

アキラさんも少年兵として戦い、たくさんの地雷を埋めていました。

その地雷を今は撤去していているんです。

この本の中では、アキラさんは、自分の両親を殺した人に会いにいきます。

そこで、放った言葉は、『友達になりませんか』

相手を見て、自分と同じ苦しみを抱えてることをさとり共有したのです。

内戦中は同じカンボジア人同士が殺し合いましたが、内戦後はそのカンボジア人同士が分裂

せずにお互いの悲しみや喜びを共有しながら生活しています。

カンボジア人の微笑みの深さを感じながら、私はカンボジアで生活しています。

 

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